「異人の館」 異人の館が これからも増える 彼等には 行き場が無いのだ 我々のあまりの貪欲さゆえに 彼等は傷つき 肩寄せ合い 失われつつある身体を 震わせているのだ まだ 聞くのか まだ 訊ねるのか まだ 欲するのか これ以上 枯れた世界に 見切りを付けて 彼等は 異人の館に身を寄せる 彼等の姿が失われた街に 亡者が闊歩する そのもの達は 『共食い』を始めるだろう 姿を見れば笑い 姿が見えねば振向く事も無い そんな亡者共を 異人はもはや 見放したのだ 異人の高貴なる 殉じるこころを 我等はあまりに 喰い潰し過ぎた 聖なる土地から ちからは失われ 異人の館が これからも増える 彼等には もうどこにも行き場が無いのだ |