およそすべての運命の中で、最も恵まれた運命である「遊命」。
自由は大いにあり、理解者にも恵まれる。

外へ外へと世界は広がり、
本人の持つ星の性格を十分に発揮させる事のできる、
豊潤な環境を準備するのが、
この運命の性格である。

自由と言う意味では、束縛感は全く感じないであろうこの運命は、
だが「迷いの多い」運命でもあり、道標が存在しない。
人生を旅に例える時、この運命こそが
「旅の目的を探す旅」に最も近く、

本人が確固たる意識を持たなければ、
時間を無駄に費やす可能性も、多く秘めているのが
遊命の特徴である。

外界に出る運気が非常に強いので、
全体として「運輸通信・渉外系」の職業に従事する機会が多い。


遊命の出会い・恋愛・別れ--

遊命の出会いは「理解者」の多い出会いである。
本人の性格、本質、そう言った特性を
十分に理解し、指導してくれる人間との出会いが多くある。

その数もまた多い。
ゆえに常に「人に救われる、支えられる」可能性も高い。

恋愛でもその形は顕現し、
対象の異性は必ず「理解者」となって現れ、
本人に愛情を注ぎ、自由を与え、
幸福を準備する立場として存在する。

しかし、

遊命はその本質を理解しないまま、
ただその恩恵を受け続けるのみに時間を費やせば、

恐るべき試練を準備する運命でもあるのだ。



遊命の試練「別離」--

遊命の実態は、「他人の運命を喰らう運命」である。

遊命は他の運命と出会うと、その運命を「喰らい」、
本人に自由と恩恵を強制的に引き込む力を持った、
非常に危険な運命なのである。

当然相手の運命からエネルギーは減退し、
それに耐えられなくなった相手の運命は、
その当人を守るため、

遊命からの「引き離し」を開始する。
よって「別離」の試練が産まれるのだ。

二人の運命が、特に相手の運命が
様々な手段を取って「引き離し」にかかるので、
本人にしてみれば「理不尽な別れ」が突然やってくる。

この引き離しが間に合わなかった場合。
それは最悪の結果となって訪れる。



「死別」である。

相手の運命が完全にエネルギーを奪われた場合、
その運命は動く事を止める。

そして、本人に「死」が訪れる。

よって遊命を持つ人間は、
その恋愛対象や、伴侶、よき理解者を、
突然の「死」によって奪われる場合も少なくない。

だから強烈な自己統制が必要な運命でもあるのだ。

自由であるがゆえに。
それに溺れる事無く。



遊命の学びとは、

「己の恵みの裏に隠された、犠牲を知らねばならない」

と言う、ある意味最も「残酷な」学びなのかもしれない。