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固定性の運命の中では、もっとも安定的な拓命。
それは「束縛」という意味ではなく、
「自主的な安定」という表現が近い。
移動を必要としないだけの「環境」に恵まれる運命である。
もちろん、これが宿星の性格と相反すれば、
本人には「束縛感」となって現れるが、
概ねその環境自体は、本人の自由にできる場合が多い。
逆を返せば、「完成したものは、なにもない」という事になる。
資材、資本は「必要なだけのもの」は手に入る。
しかし、「必要以上のもの」は存在しない。
よって、ゆとりは無い。
こうこつと堅実に、残りを勘定しながら物事を進める事になる。
地道な作業であるが、結果は確実に表れるので、
概ね「生産系」の職業に従事する機会が多くある。
拓命の出会い・恋愛・別れ--
拓命の出会いは、「協力者」と言う形での出会いが多い。
それは恋愛においてもそうで、
よって仕事絡みの恋愛が多く見られる。
出会いの数自体は、少ない。
「必要なだけ」しか、手に入らないからだ。
拓命は、人間関係においても「余裕」は決して与えず、
だから、逆に選択肢は少なく、決定しやすい。
恋愛においても「協力者」なので、
相手から現れる形が多く、その関係は長く続く。
元々が安定性の高い運命で、
あまり不安定な性格の星とは、あわない。
だが、堅実さを身につけさえすれば、
十分な結果を約束する運命なので、結婚も上手くいきやすい。
ゆえに、「別れ」そのものが少ない。
別れるだけの人数に出会わないのだ。
初めて付き合った相手と結婚し、
それで生涯添い遂げるという場合もあり、
それが「幸福」に換算されるのが、この運命の特徴で、
本人の星が、それを不服とし、
いたずらに環境や出会いを浪費すると、
拓命は致命的な試練を準備する。
拓命の試練「枯渇」--
拓命を持つ者は、浪費は厳禁である。
その先には、「枯渇」の試練が待つからだ。
人に出会わなくなる。
資本、資材が手に入らなくなる。
それは、非常に長い時間続く。
この試練の性質から、中世ヨーロッパにおいては
拓命は「不吉」な運命とされ、農民を代表とする
生産階級にのみ与えられる運命であるとされてきた。
常に「ぎりぎりの生活」を強いられ、
貴族的な「華やかさ」とは無縁の運命だからである。
しかし、それがはたして不幸なのか?
東洋の思想体系においては、その「幸福観」は逆転する傾向がある。
常に「必要なものだけがそばにあり」
常に「必要なひとだけがそばにいる」
拓命において、
今何が必要で、今何をすべきなのかは、
極めて分かりやすく、選択の必要すら無い。
それはある意味非常に恵まれた運命であり、
その運命にありながら「余分なもの」を手に入れようとする時、
拓命は反逆する。
拓命には、
「多くを持つものが、決して幸せと言うわけでは無い」
と言う、強烈な「学び」が隠されているのだ。

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